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プレプリントとは何か?
プレプリントとは何か?

プレプリントとは? 研究者の多くはジャーナル掲載まで研究成果を発表することができません。 しかし、 これには数ヶ月、 場合によっては数年かかることもあります。 そこで、 研究発展に貢献するスピーディーな打開策として、 プレプリントの出番となります。 プレプリントとは、 プレプリントサーバーと呼ばれる公開リポジトリにアップロードされる正式な査読前の論文原稿のことです。 多くの場合、 プレプリントにはデジタルオブジェクト識別子(DOI:digital object identifier)が付与されるため、 他の研究者による引用が可能になります。 しかも、 DOIには「公開のタイムスタンプ」が含まれているので、 その研究成果を誰が最初に発表したのか周知することができます。 つまり、 プレプリントの投稿者は自分が第一発見者・提唱者であることを示す確たる証拠をすぐさま手にすることができるのです。 また、 このような形で原稿をオンライン投稿すると批評やフィードバックをもらうことができるため、 課題の検証や解決のほか最終的には研究の質を高めることにつながります。 研究成果を公表する有効な手段として、 ますます多くの研究者が利用するようになっているプレプリント。... 詳細はこちら »

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研究仮説の立て方
研究仮説の立て方

研究仮説とは何か? 一般的な仮説 誰もが小学生のころから慣れ親しんでいる「仮説」という言葉。仮説とは事実に基づいた推測や予測のうち、まだ立証されていないもののことです。これは科学的方法の実践に不可欠なステップです。研究の仮説は、実験を通して立証するか異論を唱えるための推進力になります。 研究仮説 一方で研究仮説は一般的な仮説よりも限定的で、検証可能な実験や調査の結果について学術的に正しいと期待される予測のことを指します。 どうすれば効果的な研究仮説を立てることができるのか? 優れた研究仮説とは、ある研究に関する従属変数および独立変数の関係を明確に記述したものです。実験や調査の結果次第では棄却されることもあります。 研究仮説のチェックリスト 研究仮説を立てたら、次の項目を満たしているかどうかチェックしましょう: 検証可能であること:仮説にはそれを検証する手段がなくてはなりません。検証できないようなものは仮説とは呼べません。 従属変数および独立変数を含んでいること:1つ以上の独立変数(原因)と1つ以上の従属変数(結果)が含まれていなくてはなりません。 平易な言葉で書かれていること:できる限り明確かつ簡潔に。解釈次第で意味が変わってしまうような文章はやめましょう。 研究テーマに即していること:宇宙空間に関する研究仮説に犬や猫は出てこないはずです。研究テーマに即した仮説を立ててください。 効果的な研究仮説を立てる方法 まずは疑問文で考える まず、ジャーナリズムのアプローチで研究仮説を立ててみましょう。5つのWで始まる「誰が・何を・いつ・どこで・なぜ」のような疑問文で考えましょう。 詳細はこちら »

プレプリントの信頼性を見抜くには?
プレプリントの信頼性を見抜くには?

プレプリントは信頼性が非常に高いものから非常に低いものまで様々です。しかし、原稿に関連するアクセス可能なデータや査読者のコメント、あるいは著者の評判を調べたり、プレプリントサーバーが査読プロセスを公開している場合はそのプレプリントがどのような状況にあるかをチェックしたりすることで、信頼性や質を推し量ることができます。信頼性と質というのはすべての論文執筆者共通の目標です。ここでは、それを見抜く方法をご紹介します。 プレプリントの信頼性を見抜く方法 プレプリントの信頼性を見抜く方法はいくつもあります。次にご紹介する方法を参考にしつつ、信頼性を判断しましょう。 プレプリントの研究成果はどのようなデータの基づいているのか? プレプリントに関連するデータをアップロードできるプレプリントサーバーでは、関連データを公開する研究者もいます。たとえば、研究データや資料、ソースコードをはじめとする補足ファイルがこれに当たります。こういったファイルは研究の特色や成果、その他の関連要素を保証し、再現性の分析を可能にしてくれるのです。 プレプリントはそれ自体、オープンアクセスと透明性を向上する手段です。しかし、執筆者がデータをはじめとする補足的な情報を公開している場合は信頼性がさらに高まることになります。 プレプリントに対する研究コミュニティの反応はどうか? Research Squareをはじめとする主要なプレプリントサーバーでは、プレプリントにコメントが付けられるようになっています。コメントを付けるのは当該分野で著名な研究者や関連分野の専門家、あるいは研究に興味を持った熱心な読者などです。こういった「研究コミュニティによるレビュー」は論文の位置づけを通して強みや弱点を明らかにしてくれます。 確固たるフィードバックがあるなら、たとえ執筆者の見解に異論を唱えるものであってもその論文が脆弱だということにはなりません。実際、他の研究者による真剣な反応は多くの場合、その研究の信頼性が高いことの証だからです。しかし、公開されているフィードバックがないからといってその論文が当てにならないとは限りません。なぜなら、電子メールで非公開に執筆者と直接コメントをやり取りする研究者もいるからです。 以下に示すのは、15万本あまりのプレプリントを公開しているResearch Squareにおけるコメントの例です。赤枠のコメントは「地震予知の新たな評価法」という観点でこの地球の重力場に関する研究に注目しています。 執筆者の評判は? どんなプレプリントサーバーでも執筆者に関する情報が公開されています。そこで、これを利用すれば執筆者についての調査を行うことができるわけです。たとえば、Google Scholarは執筆者の評価を知るうえで役立つ、次のような基準を公開しています: 引用回数 h-index(h指数):これは執筆者の研究遂行力や論文を掲載したジャーナルのインパクトファクターを指数化したものです。 i10 index (i10指数): 執筆者の貢献度を示すもう一つの指標です。 さらに、著者および共著者がどのような研究施設に所属しているかもカギになります。ハーバード大学やソーク研究所といった一流の研究施設で研究しているのか、ほとんど無名の研究施設に勤務しているのか、ということです。 ただし、執筆者の所属機関はその研究者の評判を示す最善の指標ではないことに注意してください。優れた研究者はいたるところに存在し得るからです。また、評価の高い研究施設所属の高名な研究者が 実は不正行為に関わっていたという例もあります。 プレプリントは査読プロセスでどのような状況にあるか?... 詳細はこちら »

プレプリントの限界に関する懸念を払拭するには
プレプリントの限界に関する懸念を払拭するには

この記事では,論文原稿を査読付きジャーナルに投稿する前にプレプリントとして公開することで実際に生じるデメリットと,誤解に過ぎない点の両方について扱います。多くの場合プレプリントに関する懸念は的外れであり,それによって研究発表を遅らせる必要はないことがおわかりいただけるはずです。 はじめに 学術出版の世界で急速な広がりを見せるプレプリントですが,もちろん限界もあります。たとえば,査読が存在しないことや,インパクトファクターに結びつかないことがその一例です。しかし,ジャーナル掲載前にプレプリントを公開すると研究成果が剽窃されてしまうかもしれないといったような,デメリットに関する「思い込み」もたくさんあります。 そこで,プレプリントの背景について簡潔におさらいし,実際に生じるデメリットと単なる思い込みに過ぎない点の両方について検討することにしましょう。本記事を読み終えるころには、プレプリントとその限界についてより学術的な理解が得られるはずです。また,プレプリントに関する誤解に基づいた懸念も扱っていきます。 プレプリントについて プレプリントとは,学術誌の査読通過前に一般公開される論文原稿のことです。プレプリントとして論文を投稿すると,すばやく他の研究者たちの目に留まり,すぐに議論してもらうことができるため,時間のかかる査読プロセスを待たずとも研究成果に関するコメントをもらうことができます。 プレプリントはとりわけキャリアの浅い研究者たちの間で急速にポピュラーになりつつあります。たとえば,2018年末に開設されたばかりのResearch Squareのプレプリントサーバーには,すでに15万本を超えるプレプリントが投稿されています。 とはいえ,査読付きジャーナルによる正式な掲載決定前に,研究成果がプレプリントサーバー上で人目に触れてしまうことに抵抗がある研究者もいることでしょう。 「投稿予定の査読付きジャーナルはプレプリントを受け入れてくれるのか?」 たいていの学術出版物(ただし,すべではない)は,査読や掲載のためジャーナルに投稿された原稿をプレプリントとして公開することを認めています。また,現在すべてのオープンアクセスのジャーナルが,プレプリント公開済みの原稿を受け入れています。 さらに,この10年あまりで大半のジャーナルがプレプリント投稿済みの原稿を受け入れる決断をしました。BMJやSpringer Natureなどの一部の出版社では,プレプリントを許容するだけでなく,執筆者が査読中の論文原稿をプレプリントとして投稿することを推奨しています。 しかし,学術誌の方針は様々なので投稿予定の査読付きジャーナルがプレプリントを受け付けているかどうか、個々にチェックすることが大切です。また,ジャーナルによってはプレプリントの許容範囲に様々な条件を課していることがあります。たとえば,New England Journal of Medicine(NEJM)の場合、プレプリントの投稿先は非営利のプレプリントサーバーでなければならないとしています。一方,JAMA NetworkおよびAPAは,すでにプレプリントとして公開されている原稿を投稿する場合,必ず有意義な新しい情報を追加するよう定めています。 プレプリントに関する各誌の方針はこちらで確認できます。 「プレプリントを投稿すると,研究成果をかすめ取られてしまうのでは?」 Review CommonsのSara Monaco編集長が述べているとおり,「プレプリントの利用をためらう執筆者の主な懸念は,出し抜かれてしまうかもしれないという不安」にあります。「出し抜かれる」というのは,ある研究成果の発表について他の研究者(あるいは研究チーム)に先を越されてしまうということです。しかし,この懸念はプレプリントに関していえば根拠がありません。 実際,この問題に対応するため「抜け駆け防止策」をプレプリントに提供している出版社もあります。たとえば,EMBO... 詳細はこちら »

プレプリントが学術研究者にもたらすメリット
プレプリントが学術研究者にもたらすメリット

研究の普及やレビューの在り方を一変させたプレプリント。なぜプレプリントが研究成果を発表する手段のひとつとして一考の価値があるのか、今回はその理由を探って行きましょう。 プレプリントとして研究成果を発表することの主なメリットは: ほぼ瞬時に、研究成果に関するクレジットを手にすることができる 素早く引用可能になる ジャーナル投稿前に幅広いフィードバックを得られる 読者の目につきやすくなる 透明性、さらに…… スピード! 研究の普及やレビューの在り方を一変させたプレプリント。なぜプレプリントが研究成果を発表する手段のひとつとして一考の価値があるのか、今回はその理由を探って行きましょう。 高まるプレプリントの重要性 査読付きジャーナルへの論文掲載は研究者としてのキャリアを積む上で欠かせません。しかし、原稿の投稿から実際の掲載までの大きなタイムラグは研究のペースダウンにつながってしまいます。 しかも、複数の査読者による審査を経た上でリジェクトや再投稿、修正ともなれば、さらに時間がかかることになります。 査読は依然として研究発表サイクルの重要な部分ですが、多くの点でプレプリントはそれを追加し、改善します。ここでご紹介するのはプレプリントが研究者としてのキャリアや分野全体にもたらす5つのメリットです。 プレプリントを利用すれば、ジャーナル掲載前に研究成果のクレジットを手にすることができる プレプリントは初めてという方はきっと、どうしてクレジット(研究成果の発見者・提唱者が自分であること)をジャーナル掲載前に主張できるのかと疑問に思う事でしょう。では、どうしてそんなことができるかと言うと…… プレプリントにはCrossRefを通してデジタルオブジェクト識別子(DOI)が付与されます。 CrossRefは1997年以来、従来の学術誌に掲載された最新論文(およびいくつかの古い論文)にもDOIを付与している、非営利のIT標準化組織です。 DOIとはインターネット上のドキュメントを特定するために付与される、一連の数字やアルファベット、記号のことです。DOIには必ず、対応する文書が電子ジャーナルをはじめとする学術サイトにいつ投稿・公開されたかを示すタイムスタンプが含まれています。このDOIおよびタイムスタンプは従来の電子ジャーナルでも研究成果の第一発見者を周知するため、論文執筆者によって利用されてきました。 以下に挙げるのは最近DOIが付与されたプレプリントの例です。このプレプリントで新しく割り当てられたDOIを確認でき、査読が完了する前でも優位性を確立できます。 詳細はこちら »

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